2009年10月06日

(冬が私の記憶を抉る)

冬が私の記憶を抉る
冬が私の心を抉る

とうの昔に忘れたはずの
ありふれた
小さな記憶が
あの頃のままに甦る

あの頃に還り
私は
価値判断の基準を失う

とうの昔に忘れるべき
ありふれた
どうでも良い小さな出来事と
責めたてる人々の声

責めたてる人々への
敵意

冬が私の心を開く
冬が私の重要な記憶を
現実なのだと思い出させる
posted by わたなべ かおる at 05:21| └ 文:青いクリアブック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

確かめる 心の所在

ジョルジュは嫌いだ と
はじめから思っていたけれど
その透き間から流れ込む
外の冷たい空気が

キンモクセイを含んで
閉ざされた記憶をひらく
幼き日々の 鮮やかな
心のすべてで生きていた日々の
鮮やかな日常が
形さえ伴って
今 見えている現実の
手前に浮かびあがる

…こうして追うことの
無益を 知っている
時間を奪うだけの
有害な行為と知っている
幻の無力を
あまりに儚き幻の無力を
突きつけて 責めたてる
現実が教えた

されどなお こんなにも懐かしい
されど今は こんなにも遠い
このひとひらの呟きさえも
仕上げることなく 途中で打ち切り
再び今の現実の中で
あまりに無惨な有益を生きる

こうして4日の後に ようやく締めくくる
されど4日を経た今も
同じ口調で綴れることに
同じ字体で綴られる紙面に
自分の心を 信じられる
posted by わたなべ かおる at 05:18| └ 文:青いクリアブック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

還巡 −KANJU・N−


閉ざされた窓
温かい室内
外気の冷たさ

心地良い
心地良い
…涙が 出る程

おまえが再び巡って来る喜びを
私に備わるすべての機能で
感じている
五感は酔わされ
感情は静かな涙を誘い
死への憧れは
生きながらに出会えた楽園を
おまえという安らぎを
甘受する

追い立てられ
成長を迫られ
戦いを強いられる
この世界の中で
安らぎと
静けさと
たゆたうだけの闇の時空は

いつも許されない
常に許されない
されど巡り来る冬よ
忘れ去られようとも現前する幻よ

おまえの魔力
この心の 故郷
posted by わたなべ かおる at 05:15| └ 文:青いクリアブック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

(冬は永い)

冬は永い

季節は夏と冬しかない
焼け焦げて 陽炎となる
罪ほろぼしの夏と
ただ静かに眠る
無言の冬

そしてわずかな涼しさをとらえて
キンモクセイの頃から
真夏の朝さえをも
冬と呼ぶから

冬は永い
posted by わたなべ かおる at 05:11| └ 文:青いクリアブック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

(風の音/寒さ)

風の音
寒さ
ふと勘違い
この場所を

あの懐かしい場所だと
勘違い

心の
帰郷
posted by わたなべ かおる at 05:07| └ 文:青いクリアブック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Winter に捧ぐ.

あの頃の夢
あの頃の希望
すべてが
消え去ったというのに

何故虚け骸だけの私が
今も生き続けているのか

あの時空───
奪われたものの大きさは きっと
ただ濃密な部分だけを
思い出しているから こんなに深い
たとえ今も故郷に生きていたとて
あの美しき日々の中にはいない
同じこと

かすめてゆく風が
一瞬の幻を見せる
まるで今も変わらないかのように

たとえすべてを再現し
たとえ心ゆくまで追い求めたとて
誰のためにもならぬのだ
何の役にも立たぬ

それでもいいから
最期 この肉体と共に葬り去られていいから
すべての愛しき文面を綴ろうと
誓ったことも あったのだな…





読み:虚け骸(ぬけがら)
posted by わたなべ かおる at 05:04| └ 文:青いクリアブック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

テーマ「Winter 〜ONE POINT〜」 もくじ

Winter に捧ぐ.
(風の音/寒さ)
(冬は永い)
(冬が私の記憶を抉る)
還巡 −KANJU・N−
確かめる 心の所在
posted by わたなべ かおる at 05:00| └ 文:青いクリアブック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

(小雨の中を歩く)

小雨の中を歩く

すべての人とのつながりを
断ちたい時
心の奥深くで
私という魂が叫んでいる
声なき声で

一人になる為の空間は
もう どこにもない
疲れを癒す為に帰る処は
もう どこにも…

──通り過ぎた公園を振り向いたのと
  袖口の雨が
  あまりにもゆっくり落ちたのと

  どちらが先だったろう

「───雪!」
声をあげた頬の
白い空を見上げた瞳の
輝き
見間違いでないと
確かめたとき

わかちあえる人の処へ
駆けだしていた
posted by わたなべ かおる at 04:53| └ 文:青いクリアブック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

(優しい人々の/温かい優しさが)

優しい人々の
温かい優しさが
手紙の文章から あふれてくる

心から会いたいと思う けれど
会ってしまうと
優しい人の 優しさにつられて
無理にまで笑顔を見せてしまいそうで

二年振りという
非道い友交
だのに返信が
次々 届く

往き以上の輝きと淋しさを
淋しさをも 運んでくる
優しい人々の優しさの向こうに
自分とつながる世界を 少し かいま見る

それはこの冬の この夜の
魔力かも しれない





読み:非道い友交(ひどいゆうこう)
posted by わたなべ かおる at 04:50| └ 文:青いクリアブック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

テーマ「Winter 〜TWO POINTS〜」 もくじ

(優しい人々の/温かい優しさが)
(小雨の中を歩く)
posted by わたなべ かおる at 04:46| └ 文:青いクリアブック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

(好きな人のことを思うとき/私の心は苦痛にゆがむ)

「あなたがたが罪を許すならば
 あなたがたの天の父も あなたがたの罪を許す」

好きな人のことを思うとき
私の心は苦痛にゆがむ
あなたに会いたい だけど
たとえ会えても あなたは私を知らない と

嫌いな人のこと 考えるのは
あんまりよく わからない
いじわるを 見たときは
あなたは そんなことをする人じゃないでしょ と
泣きだしてしまうけれど

小さい頃は ただ純粋に
そう思っていた
あらゆる 自分に対する罪を許すから
だから私の たくさんの罪を
どこで傷付けたか わからない
誰を苦しめたか しらない
気づかないでいる罪(こと)も まとめて
みんな お許しください

ただそう思っていた
なのに今 頭をかすめる
”許サレタイガタメニ 他ヲ許スノカ”

そんな風にしか考えられないほど私はゆがんでしまったよ
posted by わたなべ かおる at 04:42| └ 文:青いクリアブック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

  雨

雨の降る町を 人は 嫌うけど
雨の中で龍は 一人 泣く

雨の降る中で 泣く者を見かけたら…

雲が流れ 雨がやめば
龍は 眠る
posted by わたなべ かおる at 04:39| └ 文:青いクリアブック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

今日の気候にかけて

 口のきけない子供のやうに
 黙りこんで動いていれば
 あの頃の孤独に
 戻れる気がして

 特にこんな 薄曇りの朝は
 薄暗い記憶とあいまって

 小学校へは
 勉強でなく通っていた
 授業中さえ ぼんやりしていた
 何かがあった

 今もすべては変わらない───
 さあ
 薄暗く 生活しにゆこう
(たぶん校舎が明るすぎるんだ)
 本当の自分の生きざまを
 とりかえす 幾度でも…───
posted by わたなべ かおる at 04:35| └ 文:青いクリアブック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

この手に 〜TE ARU MONO E・命〜

こんなふうに 雨の降る日は
いろんなことを思い出す

忘れたすべてをとりもどしなさい

雨の中 一人傘をさし
長ぐつで水たまりをけった…

あの頃の夢
あの頃の 孤独
すべては
私にとってすべては
幸せだった日々───

幸せすぎる毎日
その時が 今 ここで
またこうして流れている

いいよ 今はただ 雨の音を聞こう
きのうのめまいを忘れてはいないけれど
ただ 雨が降るように
自然とすべてを感じていたのだから

苦しみも悲しみも
みんな 私のもの
かえっておいで 夢よ 孤独よ
おまえは私の喜び 私の幸せ

忘れたすべてをとりもどしなさい



※読み:命(めい)
posted by わたなべ かおる at 04:30| └ 文:青いクリアブック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

テーマ「雨の中に」 もくじ

この手に 〜TE ARU MONO E・命〜

幾万もの命が
今日の気候にかけて


*未入力作品あり
*もくじにない作品あり
*テーマずれ作品あり
posted by わたなべ かおる at 04:26| └ 文:青いクリアブック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月05日

望みをかけて

きっと宇宙の中に
星がきらめくように
きっと心の中に
妖精は生きているから

人の瞳を ふと
みつめてしまったりする
ひとひかりの星を
ビルの窓から望むように
posted by わたなべ かおる at 22:55| └ 文:青いクリアブック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

にてる・ない

ガラス という響きは
冷たくて痛い
こおり という響きは
どことなく優しい

英語の世界では
glass と ice で
韻を踏んでる
面白い偶然だなぁ
それとも 偶然じゃないのかなぁ
posted by わたなべ かおる at 22:30| └ 文:青いクリアブック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

僕と神様のかんけい

自分の罪を、またひとつ、知った。
僕はずっと、神様をためしてきたんだ。
ずっとずっと、ずうーっと、
自分では気がつかないうちに、
    そんなつもりもないのに、
でも、神様を、ためしてきたんだ。

何をやるのも、運まかせってこと。
みんなでおかしをわけるとき、
いちばん最後のを、もらう。
当たりかハズレか、わからないものを。
それがいいものかどうか、ためしてる。

何かするときもそうだ。
いきあたりばったりで、やってみるだけ。
うまくいけば、ラッキー。
とちゅうでやめちゃったら、おしまい。
もし、神様が望んでるなら、
きっと、いつかは、できるんだ。
きっと、いつのまにか、できてるんだ。

僕は神様をためしてる。
これに気付いたのは、最近はちゃんと
自分の意志で、遊んだり、実行したり、
してるから。しかもそれに疲れちゃって
ふと、昔の自分を思い出したから。
昔のほうが成功の確りつは低かった?
そんなことない。何だか、今のほうが
かえって失敗をたくさん強く感じる。
それはきっと、今は自分の意思がはっ
きりしてるから、ダメになったときの
ショックが大きいんだな。たぶんね。

だってみんな、責めるんだ。
きちんと、ちゃんと、さいごまで、って。
しかも はやくって言うんだよ?
今までの僕のやり方が、通用するわけないだろ?

だけど神様をためすのって、楽しいんだ。
失敗したときほど、ワクワクするよ。
『これから、一体、どうなるんだろう?』って。
それで成功すると、すごくうれしいんだ。
なんたって、神様が、僕のために、
最高のプレゼントをくれるわけだからね。

そんなとき、僕は、強く感じるんだ。
自分が、神様に生かされてる、って。
自分は、この世というカラクリに、
  望まれて生きてるんだ! って。
僕が神様を必要なんじゃない。
僕は神様に必要なんだよ。
posted by わたなべ かおる at 22:27| └ 文:青いクリアブック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

思い出したこと

夕ぐれ 夕ぐれ
日がくれるまえに
おうちにかえれなきゃ
きっと ひどいことあるよ…
posted by わたなべ かおる at 22:22| └ 文:青いクリアブック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ランのひとえだを持って

あしたは
夢を見るの

─── 明日見るのは どんな夢? ───

あした見るのは
おはなの夢

おはなが たくさんさいて
おかあさん 元気になるの

ぞうさんの夢も見るかなあ…


あした見るのは 雪の夢
しずかに しずかに降る
雪の夢

あした咲くのは 冬の花
どこまでも どこまでも広がる 花畑

あした見るのは 自分の夢
いつまでも いつまでも眠る
自分の夢

あした見るのは冬の夢
しずかに しずかに
どこまでも どこまでも
いつまでも いつまでも
眠り続ける 世界の夢
posted by わたなべ かおる at 22:19| └ 文:青いクリアブック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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