2007年10月05日

エスカレータで指切断の事故

 いくら割れてたからって、エスカレータに足の指を切断された、ってのはさ、ようは、黄色い線の内側に乗りましょう、っていう、ガキの頃からさんざん聞いてるはずの注意事項を守ってなかったからだろ? しかもニュースのときの街の声とやらがまたおかしいんだ。
「安全だと思って乗ってますからねえ」
 アホか。安全なわけないだろ。機械が自動で動いてるもんに、身をゆだねることの危険を忘れるんじゃねーよ。どこまで平和ボケしてんだよ。
「子どもが楽しく乗ってるのに、恐いです」
 楽しく乗ってるだぁ? エスカレータで遊ばないように、ってのも、さんざん聞いてるはずだろうが。遊具じゃねーんだよ。何考えてるんだ? そういうやつに限って、ケガしたときにギャーギャー騒ぐんだ。


「でも、あなたの足の指が切れたら、私、泣いちゃうよ」


 ……お前にそう言われたら、返す言葉、ないや。



(23:01 2007/10/02  369文字)





*** サイト「短編」第61期に投稿させていただきました ***
posted by わたなべ かおる at 16:53| 創作・文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする